【Q&A】間食したくなったら何を食べる?血糖値にやさしいおやつ5選

【Q&A】間食したくなったら何を食べる?血糖値にやさしいおやつ5選

「小腹がすいたけど、血糖値が気になる…」——打ち合わせと打ち合わせの合間、私もデスクでもぞもぞとバッグを探ることがあります。そんな時こそ“賢い間食”の出番です。うまく選べば血糖スパイクを防ぐ味方になりますが、チョイスを誤ると逆効果にも。本記事では、管理栄養士の立場からよく受ける質問を Q&A 形式でまとめ、コンビニで調達できる“低糖+高満足”おやつをピックアップしました。

この記事でわかること
  • 間食と血糖値の関係、適切な回数とタイミング
  • 血糖値にやさしいおやつを選ぶ3ルール
  • コンビニで買えるおすすめおやつ5選と適量
  • 避けたい“NGおやつ”の特徴
  • 続けるためのコツと関連情報
もくじ

はじめに──「間食=悪」を卒業しよう

血糖値にやさしいおやつ5選

空腹時間が長すぎると、次の食事で血糖値がグンと跳ね上がる “報復スパイク” を呼びます。

つまり間食は“血糖コントロールの調整弁”。何を・どれくらい・いつ食べるか——ここを押さえれば、罪悪感ゼロで働いてくれます。

Q1. 間食は一日何回までOK?

間食は一日何回までOK?

目安は1〜2回

  • 量の目安:1 回あたり エネルギー 100〜200 kcal/糖質 10 g 以下
  • タイミング:主食から 2〜3 時間後 または 次の主食 2〜3 時間前 の“ちょうど真ん中”

📝 残業で夕食が遅くなる日は、17 時ごろに小さな間食を入れておくと夜のドカ食いが防げます。

Q2. 血糖値にやさしいおやつを選ぶ3つのルール

ルールなぜ大事?具体策
糖質は“質”と“量”を見る精製糖は急上昇を招く低 GI・全粒粉・ブラン・豆系を優先
P(Protein)+F(Fiber)で包む血糖カーブをゆるやかに/満腹ホルモン GLP-1 を後押し食物繊維+たんぱく質をワンセットで
先に量を取り分ける“ながら食べ” 暴走を予防小皿・個包装を活用し、袋はしまう
  1. 糖質は“質”と“量”で見る
    • 精製糖(白砂糖・小麦粉)は最小限に
    • 低GI・複合糖質(全粒、ブラン、豆系)を優先
  2. 食物繊維+たんぱく質をセットで
    • 食後血糖をなだらかに
    • 満腹ホルモン(GLP‑1)分泌を促す
    • 例:ナッツ+ヨーグルト、卵+わかめスープ
  3. 先に量を取り分ける
    • 小皿や個包装で“ながら食べ”を防止

ポイントは“P(Protein)+F(Fiber)で包む”イメージ!

血糖値にやさしいおやつ5選(コンビニでも買える)

スクロールできます
No.おやつ目安量 & 栄養推しポイント
素焼きナッツ(無塩)片手一杯 ≒20 g(約120 kcal/糖質2 g)不飽和脂肪酸+ビタミンEで血管ケア。“ポリポリ”噛むので満足感◎
ゆでたまご1 個(約70 kcal/糖質0.2 g)高たんぱく&コリンで脳もシャキッ。塩ひとつまみで十分
高カカオチョコ(70% 以上)5 g ×2 枚(約60 kcal/糖質3 g)ポリフェノールで抗酸化。*口どけを楽しむ“ゆっくり食べ”*が鉄則
個包装チーズ1〜2 個(約60–120 kcal/糖質0.5 g)カルシウム補給&血糖ほぼ無影響。ただし脂質多めなので 2 個まで
ブランパン+無糖ヨーグルトブランパン½ 個+ヨーグルト 100 g(約150 kcal/糖質8 g)食物繊維・乳酸菌・たんぱく質の“三位一体”。甘みはシナモン or ベリーで

① 素焼きナッツ(無塩)

  • 目安:片手一杯 ≒20 g(約120 kcal/糖質2 g)
  • 推しポイント:不飽和脂肪酸+ビタミンEで血管ケア。よく噛む→満足感UP

② ゆでたまご

  • 目安:1個(約70 kcal/糖質0.2 g)
  • 推しポイント:高たんぱく・コリンで脳疲労リセット。味付けは塩ひとつまみで十分

③ 高カカオチョコ(70%以上)

  • 目安:5 g×2枚(約60 kcal/糖質3 g)
  • 推しポイント:ポリフェノールで抗酸化。口どけを楽しむ“ゆっくり食べ”が鉄則

④ 個包装チーズ

  • 目安:1〜2個(約60–120 kcal/糖質0.5 g)
  • 推しポイント:カルシウム補給&血糖ほぼ無影響。脂質が多いので食べ過ぎ注意

⑤ ブランパン+無糖ヨーグルト

  • 目安:ブランパン半分+ヨーグルト100 g(約150 kcal/糖質8 g)
  • 推しポイント:食物繊維・乳酸菌・たんぱく質の“三位一体”。甘みはシナモンやベリーでプラス

避けたいおやつのサイン

NG例血糖に不利な理由
菓子パン・ドーナツ精製糖+脂質のダブルパンチで急上昇&高カロリー
甘い缶コーヒー・清涼飲料液体糖は吸収最速。満腹感も低い
フルーツグラノーラ系バー「食物繊維入り」でも糖質30 g超え多数

ヘルシー風キーワード(“オーガニック”“植物性”など)に惑わされず、栄養成分表示を確認しましょう。

🧐 “オーガニック”“植物性”などの響きに惑わされず、裏面ラベルの数字をチェック!

まとめ──“選べばOK”だから続く

  • 間食は血糖管理の“調整弁”。質+量+タイミングが整えば怖くない
  • まずは今回紹介した5種から自分の“スタメンおやつを決める
  • 完璧より“ちょいヘルシー”の積み重ねが結果につながる

小腹が空いたら罪悪感ゼロのチャンス!賢い間食で一日をスムーズに乗り切りましょう。

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(本情報は2025年5月時点。体調や治療方針によって適量は異なりますので、専門家にご相談ください。)

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この記事を書いた人

にちじょう栄養便り|管理栄養士 eiyodaily

管理栄養士・認定心理士。医療機関での栄養食事指導経験は40年以上。
200万部以上配布された食事療法冊子の企画・考案・執筆・監修を手がけ、
現在は糖尿病、腎臓病、透析、がんなどの食事支援及び高齢者向けの食事
など「日常の中でムリなく続けられる食事アドバイス」をお届けしています。

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