「小腹がすいたけど、血糖値が気になる…」——打ち合わせと打ち合わせの合間、私もデスクでもぞもぞとバッグを探ることがあります。そんな時こそ“賢い間食”の出番です。うまく選べば血糖スパイクを防ぐ味方になりますが、チョイスを誤ると逆効果にも。本記事では、管理栄養士の立場からよく受ける質問を Q&A 形式でまとめ、コンビニで調達できる“低糖+高満足”おやつをピックアップしました。
この記事でわかること
- 間食と血糖値の関係、適切な回数とタイミング
- 血糖値にやさしいおやつを選ぶ3ルール
- コンビニで買えるおすすめおやつ5選と適量
- 避けたい“NGおやつ”の特徴
- 続けるためのコツと関連情報
もくじ
はじめに──「間食=悪」を卒業しよう

空腹時間が長すぎると、次の食事で血糖値がグンと跳ね上がる “報復スパイク” を呼びます。
つまり間食は“血糖コントロールの調整弁”。何を・どれくらい・いつ食べるか——ここを押さえれば、罪悪感ゼロで働いてくれます。
Q1. 間食は一日何回までOK?
- 間食は一日何回までOK?
-
目安は1〜2回
- 量の目安:1 回あたり エネルギー 100〜200 kcal/糖質 10 g 以下
- タイミング:主食から 2〜3 時間後 または 次の主食 2〜3 時間前 の“ちょうど真ん中”
📝 残業で夕食が遅くなる日は、17 時ごろに小さな間食を入れておくと夜のドカ食いが防げます。
Q2. 血糖値にやさしいおやつを選ぶ3つのルール
ルール | なぜ大事? | 具体策 |
---|---|---|
① 糖質は“質”と“量”を見る | 精製糖は急上昇を招く | 低 GI・全粒粉・ブラン・豆系を優先 |
② P(Protein)+F(Fiber)で包む | 血糖カーブをゆるやかに/満腹ホルモン GLP-1 を後押し | 食物繊維+たんぱく質をワンセットで |
③ 先に量を取り分ける | “ながら食べ” 暴走を予防 | 小皿・個包装を活用し、袋はしまう |
- 糖質は“質”と“量”で見る
- 精製糖(白砂糖・小麦粉)は最小限に
- 低GI・複合糖質(全粒、ブラン、豆系)を優先
- 食物繊維+たんぱく質をセットで
- 食後血糖をなだらかに
- 満腹ホルモン(GLP‑1)分泌を促す
- 例:ナッツ+ヨーグルト、卵+わかめスープ
- 先に量を取り分ける
- 小皿や個包装で“ながら食べ”を防止
ポイントは“P(Protein)+F(Fiber)で包む”イメージ!
血糖値にやさしいおやつ5選(コンビニでも買える)
スクロールできます
No. | おやつ | 目安量 & 栄養 | 推しポイント |
---|---|---|---|
① | 素焼きナッツ(無塩) | 片手一杯 ≒20 g(約120 kcal/糖質2 g) | 不飽和脂肪酸+ビタミンEで血管ケア。“ポリポリ”噛むので満足感◎ |
② | ゆでたまご | 1 個(約70 kcal/糖質0.2 g) | 高たんぱく&コリンで脳もシャキッ。塩ひとつまみで十分 |
③ | 高カカオチョコ(70% 以上) | 5 g ×2 枚(約60 kcal/糖質3 g) | ポリフェノールで抗酸化。*口どけを楽しむ“ゆっくり食べ”*が鉄則 |
④ | 個包装チーズ | 1〜2 個(約60–120 kcal/糖質0.5 g) | カルシウム補給&血糖ほぼ無影響。ただし脂質多めなので 2 個まで |
⑤ | ブランパン+無糖ヨーグルト | ブランパン½ 個+ヨーグルト 100 g(約150 kcal/糖質8 g) | 食物繊維・乳酸菌・たんぱく質の“三位一体”。甘みはシナモン or ベリーで |
① 素焼きナッツ(無塩)
- 目安:片手一杯 ≒20 g(約120 kcal/糖質2 g)
- 推しポイント:不飽和脂肪酸+ビタミンEで血管ケア。よく噛む→満足感UP
② ゆでたまご
- 目安:1個(約70 kcal/糖質0.2 g)
- 推しポイント:高たんぱく・コリンで脳疲労リセット。味付けは塩ひとつまみで十分
③ 高カカオチョコ(70%以上)
- 目安:5 g×2枚(約60 kcal/糖質3 g)
- 推しポイント:ポリフェノールで抗酸化。口どけを楽しむ“ゆっくり食べ”が鉄則
④ 個包装チーズ
- 目安:1〜2個(約60–120 kcal/糖質0.5 g)
- 推しポイント:カルシウム補給&血糖ほぼ無影響。脂質が多いので食べ過ぎ注意
⑤ ブランパン+無糖ヨーグルト
- 目安:ブランパン半分+ヨーグルト100 g(約150 kcal/糖質8 g)
- 推しポイント:食物繊維・乳酸菌・たんぱく質の“三位一体”。甘みはシナモンやベリーでプラス
避けたいおやつのサイン
NG例 | 血糖に不利な理由 |
---|---|
菓子パン・ドーナツ | 精製糖+脂質のダブルパンチで急上昇&高カロリー |
甘い缶コーヒー・清涼飲料 | 液体糖は吸収最速。満腹感も低い |
フルーツグラノーラ系バー | 「食物繊維入り」でも糖質30 g超え多数 |
ヘルシー風キーワード(“オーガニック”“植物性”など)に惑わされず、栄養成分表示を確認しましょう。
🧐 “オーガニック”“植物性”などの響きに惑わされず、裏面ラベルの数字をチェック!
まとめ──“選べばOK”だから続く
- 間食は血糖管理の“調整弁”。質+量+タイミングが整えば怖くない
- まずは今回紹介した5種から自分の“スタメンおやつを決める
- 完璧より“ちょいヘルシー”の積み重ねが結果につながる
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(本情報は2025年5月時点。体調や治療方針によって適量は異なりますので、専門家にご相談ください。)