血糖値スパイクを防ぐには?|やさしく続ける食べ方のコツ

血糖値スパイクを防ぐには?|やさしく続ける食べ方のコツ

最近テレビでも耳にするようになった「血糖値スパイク」。

実は糖尿病に限らず、動脈硬化・心筋梗塞・認知症など、いろいろな病気のリスクと関わっていることが分かってきました。

とはいえ、必要以上に怖がらなくても大丈夫。

“ちょっとした食べ方の工夫”さえ知っていれば、私たちの日常でも十分に対策できます。

ここでは、今日から気軽に取り入れられるコツをまとめました。

もくじ

🩺 そもそも「血糖値スパイク」とは?

そもそも「血糖値スパイク」とは?
  • 食後に血糖値が急上昇する現象のこと
  • 通常は緩やかに上がる血糖値が、スパイク時は短時間でグンと跳ね上がり、その後ストンと急降下

この急変動が体に負担をかけ、

  • 血管が傷つきやすくなる
  • インスリン分泌が乱れやすい
  • 食後の強い眠気やだるさを招く

――といったトラブルを引き起こします。

🍽 血糖値スパイクを防ぐ3つの食べ方のコツ

🥗 ① 食べる順番を変える(ベジファースト)

一番簡単で、効果が高い方法です。

食べる順番:野菜 → たんぱく質 → 炭水化物

この順番にするだけで、

血糖値の上昇スピードをゆるやかにすることができます。

【例】サラダを食べる → 焼き魚を食べる → ごはんを食べる

🕰 ② ゆっくり食べる(食事時間15分以上)

急いで食べると、血糖値は一気に上がりやすくなります。

理想は、15〜20分以上かけて食事をすること。

  • よく噛む(1口30回が目安)
  • 「お箸を置く」タイミングを作る

ちょっとした意識だけでも、血糖値スパイクを防ぎやすくなります。

私自身、仕事の合間に「かき込む癖」がありましたが、
意識してよく噛むように変えただけで、午後の眠気が格段に減りました。

🍚 ③ 炭水化物を「ちょっとだけ減らす」

食事の最後に食べる炭水化物(ごはん・パン・麺類)は、

最初から少なめによそっておくのがポイント。

目安:

  • ごはんはお茶碗半分〜2/3
  • パンは薄切り1枚
  • 麺はおかわりをしない

いわゆる「腹八分目」~満腹まで食べないことも大切な意識です。

🧠 まとめ:できることから、ひとつずつ

血糖値スパイクを防ぐために、

今日からできることはたったこれだけ。

✅ 野菜から食べる

✅ ゆっくり食べる

✅ ごはん・パンをちょっと控えめにする

全部一度に完璧にやろうとしなくて大丈夫。

できることを、できるタイミングで。

あなたのリズムに合わせて、続けられそうなものから試してみてくださいね。

🌟 次に読んでほしい!おすすめ記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

にちじょう栄養便り|管理栄養士 eiyodaily

管理栄養士・認定心理士。医療機関での栄養食事指導経験は40年以上。
200万部以上配布された食事療法冊子の企画・考案・執筆・監修を手がけ、
現在は糖尿病、腎臓病、透析、がんなどの食事支援及び高齢者向けの食事
など「日常の中でムリなく続けられる食事アドバイス」をお届けしています。

もくじ